
ガルエージェンシー松山南
探偵コラム
警察お墨付きの証拠?(中編)
しかしご主人が車から降りた直後、悲劇が起こりました。
こともあろうに、ご主人と一緒の女性が運転する車両の駐車スペースが、こちらの調査車両の真ん前だったのです。 マズイ!とっさにいろいろと考えましたが、時すでに遅し。
切り替しをして車両を駐車場に入れる際に、どうしても調査車両の真横から調査車両をヘッドライトで照らし出されてしまう位置に駐車待機していたのです。
車内に設置したカメラにはご主人と運転する女性の姿がハッキリと収められていましたが、切り替えした際のヘッドライトにそのカメラのボディーがクッキリと反射してしまっていたのです!
ここから数時間は悪夢が待っていました。不審な車両に気付いたご主人の女性は、運転する車のヘッドライトをハイビームにしてこちらの調査車両を執拗に照らしています。
そして調査車両の周囲を、中を覗き込むようにしてご主人が歩き回ります。もはや絶体絶命でした。
いくらフロントガラス以外フルスモークの車両とはいえ、雨で曇るという恩恵を受けられなければ、もうとっくにバレています。
そんな折、屋上にいる調査員からは無線で、何度も安否の確認が入ります。それも無線機のスピーカーを通して大きな声で・・・。
慌てて無線機を通話状態に切り替え、頃を見計らって小声で出した指令は「何とかしろ」でした。
無論、何とかできるわけもないのですが。
調査車両の中で外からご主人と女性に囲まれ、更にヘッドライト攻撃を受けながら、見つからないようにじっと我慢をしながら必死で次の手段に考えを馳せます。
「なんとかならないものか・・・」
さっきから、そればかりが頭に浮かぶのですが、悲しいことに汗しか出てきません。暑さと焦燥で、意識が朦朧としてきたころ、フッと、閃いたのです。
そう、この案件が裁判資料収集を目的としていたことを!
つづく
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